News

富田和樹 (wind bell)

今年、関わったアーティストたち・作品の数々にはこれまでの経験を再訪するよう、 無言のうちに、示唆されていたように思います。 そんな感じでしたので、2006年にリリースされたものには開かれてなかったかもしれませんね。


AIR "Late Night Tales" 2006

かっこつけてなくて、かっこいいな。 彼らのオリジナルアルバムじゃなくて、夜遅くに家で聴きたい曲を選んだいわゆるMix CD。 "i'm not in love" な感じとでもいいましょうか。曲の連なりに想いが刻まれてるとぼくは思います。 ここに収録されている曲で特別な思い入れのあるものは数曲だけなんだけど、残っていくポイントが多いというか、近くに置いておきたい感じがあります。 なにより、すごく彼ららしい雰囲気にまとめられているし、キュアーで始まり、ザ・バンドが「カサノヴァ」と「軽蔑」に挟まれ、ギャロも、ヘイゼルウッドも、テリエも、 moon pix のショーンも入ってて、ひとり勝手にそうだよなとか思うわけです(笑) ラヴェルで終わりっていうのもいいな。 一曲一曲にニコラスとジャン・ブノアがコメントを寄せているのですが、これが一々いいんです。読んでのお楽しみ。

Bark Psychosis ///Codename: dust sucker 2004

今年もいろいろリリースされましたし、それなりにいろいろ聴いてみました。 まだ出会っていない作品も膨大ですが、アルバム1枚通しでくりかえしず〜っと聴いているのはこのアルバムなのです(リリースされたのは二年ほど前)。 前作からこのアルバムの間は10年。 LEAFの最初のリリース・BOYMERANGの正体がこの人だったというのはなんだかうれしい発見で、 過ぎ去った10年の月日のリスナーとしての経験や想い出がそれが何かはわからないまま、浮かんでは消えていくのですが(リファレンスという意味じゃないですよ)、 そういったすべてが見事に更新されていて、このアルバム1枚あればいいやって気持ちになるんです。 次のアルバムはフィールドレコーディングと人の声だけで作るとインタヴューで語ってます。来年、ロンドンに行く機会があったら、会ってみたい人です。

Kama Aina "club KAMA AINA" 一Elizabeth Mitchell "You Are My Little Bird" - VA "I Am The Resurrection : A Tribute to John Fahey"

Kama Aina-彼の判断力・行動力そしてこれまでの時間・経験があって、できあがった作品だと思います 参加しているグラスゴーの音楽家たちの個性を活かした作品を通じて、彼らとのつながりを形にできて、ほんとよかったなーと思います なんとなく、この作品で第一幕が終わりという感じがしています
Elizabeth Mitchell-いつだって彼女とダニエルがカヴァーする曲の選択・センスはすばらしいし、その多くがオリジナルよりいい。 フォークウェイズからのリリースが決まったときの歓びようはアイダの音楽やそのルーツとなっている音楽を長年、聴かれている方であれば容易に想像できるかと思います。
A Tribute to John Fahey- フェイやサンディ・バルの野心的な作品をリリースしたヴァンガードが今もきちんと存続していて、こういったプランをM Wardのようなこの上ない若い適任者に任せ、アーティスト主導でかたちにする豊かさ。A&Rはリリースになる1年以上前からオースティンのライヴ会場でお手製のフライヤーを配ってましたよ。

Sane Sanes " Face Of Love " 1970

エドガーとのインタヴューの始まりに「あなたはrevivalistではなくて、revisionistですよね」といって、 奴をにっこりさせた、河添さんに見せてもらった写真集。 オランダの写真家の1963〜1967年に撮られた写真の数々なのですが、 インティメイトなんだけど、距離感が残されたままで、 失われていく空気感に満ちた、あま〜い翳りを帯びた写真の数々。 一時間ほど眺めただけですが、忘れられません。

4/13(木) ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団 「カフェ・ミューラー/春の祭典」 国立劇場・大劇場

制約を抱えていてもすごく自由。 今思っても、なんであの面子で行くことになったのか、どう考えてもこの人とは結びつかない友人にさそわれ、演目もなにもわからないまま、見ました。 そんなふうにして見れてよかったと思います。 微かなもの、仄かなものを大切にしているものはいいですね。秋になって、TVで放送されたものを見て、劇場で体感できたことにあらためて感謝。

7/19(火) FRICTION at 渋谷club quattro

開演直前にかかっていたのはアニマルズのBoom Boom 超満員のお客さんの一人一人の絶叫。やっぱロックはこうでなきゃ。受身じゃなくて、差し出しあわないとね。 このライヴに至るまでのもどかしい時間はなんだか高校の頃に戻ったような、映画のような時間。

成瀬巳喜男 「歌行燈」 1942

木々の隙間を射す淡い陽光。ソフトフォーカス気味のモノクロ映像の美しさ。 デジじゃ、撮れませんよね、こんな作品。企業がフィルムの製造から完全に撤退したとき、個人・少数派でフィルム製造をする人たちは出てくるのかな。

坂口安吾 「27歳」 1947

この作品は読んだことなかったのです。ご本人にとっても特別な作品だったと思うし、 この作品を書き上げて、その先に進めたのだと思います。 どんなに優れた作家であっても、生涯に一つか二つ書けるか、書けないかといった類のものなのでは。

ムウちゃん

今年、偶然開いた本の数々に驚くくらい登場したムウちゃん。ぼくが知る限りご本人が書いた文章などは残されていないようです。 男どもが残した彼女のポートレイトもそれぞれでおもいしろいのですが、やっぱり彼女がいる場に紛れ込んで話してみたいな。 ノアールな存在。

7/9 Sue Rynski 写真展 opening at Zamiang

ちょうどZEのヴァンサンくんがパリからやって来たタイミングでした。 ナイアガラ、むさい男ロッカーたち、パティ、フレッド・・・近くにいる人だけが撮れる、 リッチになったら失う色気・華を感じる写真ばかりでした 「ロック・ジャーナリスト誰も来てないですね」 「まぁ、いいじゃん。そんなこと」

森山大道インタヴュー(Studio Voice 2007年1月号)、向田邦子 X 常盤新平 発掘対談「男の美学について」(小説新潮 August 2006)などなど

毎号手にする雑誌は今はないのですが、好きなんですよね、インタヴューと対談が。というか本人が語ってるのが(もちろん聞き手次第)。 季刊でいいので本にまとめられていない古いものと新しいものを織り交ぜたインタヴュー/対談だけの雑誌とか出ないかな。一見ばらばらなようでお題を忍ばせているようなの。

ジェイソン・ウェブスター 「デゥエンデ」、Rob Young " Rough Trade:Labels Unlimited "

まだ読み始めてないのですが、すごくよいはず。

10/30月曜日・京都での一日

セシルが書いてますので、書きませんが、すべてがすばらしい一日でした。 あの時間に帰りたくなったら、また、大原に行こうと思います。

くりかえし聴いていた曲

astor piazzola y su nuevo octeto " noposepe "

john coltrane " my favorite things "

edgar "jones" jones " soothing music for stray cats "

oki " retah chiri haw "

八木美知依 " rouge "

madeline peyroux "you're gonna make me lonesome when you go "

feist " one evening (gonzales solo piano) "

apostle of hustle " folkloric feel "

calexico " roka "

carmen paris " para que tu'me oigas "

dirty three with chan marshall " great waves "

blonde redhead " pink love "

autour de lucie " femme a l'eau de vie "

mocky " extended vacation "

subtle " throw your heart "

susanna and the magical orchestra " believer "

the french impressionists(malcolm fisher) " seven suite "

sondre lerche " nightingales "

the whitest boy alive " burning "

moose hill (feat.原田知世) " ノスタルジア "

湯川潮音 " 蝋燭を灯して "

オハラマヤ " 午後がはにかむ "

jimi hendrix " fire "

friction " mind bind ", " zone tripper "

生駒祐子 " esquisse " (アルバムすべて)



→ Back to index