本間義章(建築設計)
www.arkhe-hommay.jp
2006年の10コの断片
Pina Bausch&Tanztheater Wuppertal
4月にピナ・バウシュとヴッパタール舞踊団の公演『カフェ・ミュラー/春の祭典』があった。ピナ・バウシュが踊る作品は、この『カフェ・ミュラー』と『ダンソン』という2作品しかないと言われている。また、海外にて過去に上演された作品は同じ国では二度と上演されることはないという噂もあって、かつて上演された『カフェ・ミュラー』を日本でみることはないと思いこんでいたので、今回の来日公演が発表された時にはとても嬉しかった。というわけで、もちろんこの公演にて踊るピナ・バウシュの姿に感涙した。その時期によく聴いた音楽はHenry Purcellの『The Plaint -O Let Me Weep,For Ever Weep』だった。CDがまさにというものがなく、ペドロ・アルモドバル監督の「Talk to her」のサントラで。http://www.pina-bausch.de/stuecke/Mueller.html
Colleen
11月に来日公演があった、Colleen。それまではあまり知らないアーティストだったが、彼女の奏でる音達から発生するイマージュの世界にとても感激した。ピナ・バウシュの作品に接すると経験することだが、ここから別の世界へと誘われる感覚に陥る。まさに、Colleenの音楽に対して感じたものも同じであった。11月〜12月はヘビーローテーション。富田さん、また呼んでください!!篠原一男
7月に建築家・篠原一男氏が逝去された。2002年に先生のレクチャーを勤務していた大学で開催したときに姿を拝見したのが最後だったが、幸運にも学生時代に先生の設計の授業があって2年間、受講することができた。一番、影響を受けた建築家だった。あるエピソードによると、夜な夜なレッド・ツェッペリンやピストルズを聴きながら先生はスケッチをされていたという。先生を偲んでZEPの「Stairway to heaven」をこの頃聴いていた。羽鳥の家
3月は、初めて自分で設計を手掛けた実家の住宅が竣工。まだまだ実力不足を感じたのだが、結構、気に入ってたりして。周囲の山並みの風景を室内に取り込み、なおかつ空間のモンタージュとして2階のボリュームを入れ込む。ホールのようなものがあり、吹き抜けが8m近くあるので音響はいいかも?The Resentments
多様なキャラクターのメンバーが奏でる演奏は、迫力もあり魅力的だった。ヴォーカルも代わる代わる。アメリカの奥深さというかそういうものを感じる。Goateeの松本さんにお礼を言いたいです。http://www.cafegoatee.com/resentmentstour.html
『建築2』―文学者の目から見た現代建築
多木浩二氏のレクチャーを受講@BankART school。今まで、到底理解できなかったレム・コールハースの建築の世界観を解説していただく。コールハース率いるOMAの建築は、合理的にみせかけ非合理かつ不安定な世界をつくりだしている。『錯乱のニューヨーク』というコールハースの著書もようやく読了。Root Culture
鎌倉にRoot Culture _ルートカルチャーが誕生。何かと縁がある鎌倉において、このような地元のアーティストや作家が集まって文化を創造していくという試みはとても楽しみ。今年は「新月祭」しか参加できなかったのが残念。鎌倉には、ル・コルビュジェの弟子である坂倉準三が設計し1951年に誕生した「神奈川県立近代美術館」があって、その存続が厳しいのでは?と言われている。そういうことも含め、鎌倉文化について考えて行けたら…と思う。これもGoateeさんのお陰で知ることに。http://www.rootculture.jp/
Natane cafe
Natane cafeと縁の人達。美味しいパンとお酒とともに、色々な方々と知り合うことに。家具作家さん、建築家、ミュージシャン、ファッションデザイナー、ガラス作家さんなどたち。とても楽しく刺激を受けた方々でした。http://www.natane-cafe.com/
Romantica
ロマンチカの公演『PORN』も心に残る。これは、完全にゴダールのようなモンタージュの世界だった。前回、2002年にみた作品『Love Potion』はただただ、Romanticaのもつ美しさと世界観に圧倒されたのだが、それとは違いRomanticaの中に違う要素が入り、むしろ作品として強度を増していた。飴屋法水さん選曲の音楽もパンチが効いていて。http://www.moodcore.com/
そして人生は続く。
3月いっぱいで、職場を辞めてフリーの立場に。居場所探しに苦労しつつ。なかなか難しいです。今後、どうしようかと迷いに迷って流されている現在。いつのまにか教育基本法が改正されてしまった。防衛庁が省になってしまった。このままだと、アッという間に憲法まで改正されかねない。済し崩しに多数派が力を振るって政治や社会を変えて行く世の中で如何に生きていくべきか。これからが問題だ〜。やっぱり想像力がキーワード。今年も色々な方々と出会い、刺激をうけました。来年もどうぞ宜しくお願い致します!

