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Ida
“lovers prayers”
tracklisting
1. Lovers Prayers
2. The Weight of the Straw
3. The Love Below
4. Willow Tree
5. Worried Mind Blues
6. Gravity
7. For Shame of Doing Wrong
8. First Light
9. Kora
10. Surely Gone
11. The Killers 1964
12. See the Stars
13. First Take
14. Blue Clouds
15. The Darkest Night
16. Some Drinking Men
linernotes : 中西良之
・日本先行発売
・日本盤のみのボーナストラック2曲収録-Track 15,16
(未発表曲)
release : 2007/12/19(wed)
format : 1CD ペイパースリーヴ・ダブルジャケット仕様
cat no : wind bell wb14
¥2,286(without tax)
¥2,400(including tax)
Jean Cook- violin
Levon Helm- drums on First Light
Michael Hurley- viola on Blue Clouds, wurlitzer on Worried Mind Blues
Ruth Keating- drums, percussion, glockenspiel, shruti box, melodica
Daniel Littleton- guitar, percussion, piano, harmonium, viola
Elizabeth Mitchell- guitar, harmonium, wurtlizer
Tara Jane Oneil- guitar, drums
Jane Scarpantoni- cello
Karla Schickele- bass, wurlitzer, tamborine, piano
Matt Sutton- guitar, pedal steel guitar
Produced by Warren Defever and Ida
Recorded 2005-2007 at The Barn Levon Helm Studios Woodstock NY and On Me Sound
Engineered by Justin Guip, Warren Defever, Sean Price and Daniel Littleton
Mixed by Justin Guip and Warren Defever
Mastered by Greg Calbi at Sterling Sound
Art by Tara Jane Oneil
「・・・・これら最初の時点で、アイダがアイダたらしめる要素は、ほとんどすべて揃っていたことに気づかされるだろう。 端的に言えば、、その要素とは、アコースティックであること、極力ミニマルであること、そして、まず何よりも良き「うた」である こと。この三つだと思う。」
「・・・順を追ってアイダのアルバムを聴いていけば、当初の基本的な命題に向かって不必要なものをそぎ落とし、 バンドがそのヴィジョンをより明確に体得していく過程が見えるはずだ。」
「また、いつだってアイダの作品を聴いていると、過去・現在・未来を扱ったものでも、近くのもの、遠くのものを扱ったものでも、 その視線に慈しむような感触を感じてしまうのは何故だろう。アイダの新しい曲を聴くという特別な体験は、 同時に、これからずっと聴き続けていくだろう将来のこと、 また、その将来の地点から最初に聴いた時のことを振り返ってみることへの喜ばしい予感さえ、 不思議にも一緒に包み込んでいる気がするのだ。」
前作「Heart Like A River」日本盤ライナーノーツより転載
福田教雄(MAP/SWEET DREAMS)著
1994年のデビュー以来その前史含め、その後、登場することになる多くのミュージシャン・バンドの敬意を集める、アメリカ・インディ・シーンの良心。 スローコア、エモ…呼称はどうあれ、その音楽スタイルを問わず実に幅広い層の支持を集める彼らの音楽は一つのシーンやスタイルで語れるものではない、自由なものだ。 フォーク、ロック、ブルーズ、ジャズ、世界各地の音楽の数々、前衛的な音楽…への彼らのリスナーとしての深い関心、探求、経験は見事にアイダの作品に反映され、 結果、作品を重ねるごとにアイダ自身の音楽は純度を増し、成長が止まることはない。実験的な要素を探究しても、これほど個としての活動を極めても、 彼らの音楽はいつだって多くの人に開かれたニュートラルなものだ。 アイダを彩る声のひとつ、エリザベス・ミッチェルの珠玉のチルドレンレコードシリーズ「You are my flower」、「You are my sunshine」はここ日本でも 音楽から遠い方々からの反響が大きかったくらいだった。2006年、エリザベスのソロ三作目「You are my little bird」が遂にSmithonian Folkways からリリースされたことは 彼女そしてこのシリーズ作品に常に寄り添う、アイダのダニエル・リトルトンのふたりがアメリカの偉大なる音楽の歴史を引き継ぐ重要な音楽家であることを示したといえるでしょう。 ニューヨーク・ブルックリンからウッドストックに移り住んだ彼らは近所に住む、ザ・バンドのレヴォン・ヘルムに出会う。 レヴォンの自宅スタジオに招かれた彼らはこの上なくアコースティック楽器が響くこの場所を安らぎの場所・避難所のように思ったそうです。 釘さえも使わず、すべて木で作られたこのスタジオを彼らは愛情を込めて「納屋」と呼ぶ。レヴォンはここ数年に渡って、まるで神話のようなライヴを自宅を開放し、開催している。 タイトルは「The Midnight Ramble-以下:ランブル」。ランブルにはそのくだけた雰囲気とは不釣合いなほど有名なミュージシャンたちが多数出演していて (これまでにアラン・トゥーサン、リッキー・リー・ジョーンズ、ドクター・ジョン、エルヴィス・コステロ、ドナルド・フェイゲン、ニック・ロウ、ジョン・メデスキー・・・などが出演)、 土曜の夜、不定期に開催されるこのライヴは広告で発表されることもなく、発表されないままの開催もしばしば。ランブルに招かれ、 演奏したアイダは大いにインスパイアされ、最高にオーガニックで自然に囲まれた現在の自らの姿を表す、わずかばかり神秘主義的なスタイルに向かうことにしたという。 人の少ない山の中で気の合う人々たちがつくる親密な空気の中、わずかな聴衆の前で演奏することは彼らに大きなよろこびをもたらしたといいます。 アイダのドラマー・ルースがまもなく出産というある晩は彼女の代わりにレヴォンがドラムを叩いたそうです。 2005年のアルバム「Heart Like A River」(wb1) のツアー終了後、彼らはヴァイオリン奏者・ジーン・クックそしてドラマー/マルチインスト奏者・ルース・キーティングを迎え、 「納屋」で録音を始め、断続的に今年2007年まで続けられた。リラックスした山の中の環境はくだけたセッションを記録するものとなり、 大半の曲は若干のオヴァーダビングを施す程度で、デジタル・エフェクトやプロセッシングに頼るものではなく、自然なスタジオの響きを活かしたものとなっている。 スタジオ作業の完璧さを求めるのではなく、よりスポンテニアスで実験的なアプローチでアイダの作品の中では最もクリアーでダイナミックな録音作品となっています。 アイダのオールタイムヒーロー、伝説的なアウトサイダー・フォーク・シンガーソングライター、マイケル・ハーリーもレヴォンの「ランブル」に立ち寄り、アイダと共演。 (現在、アイダとマイケルの共作アルバムも制作進行中)このアルバムでマイケルはヴィオラとウーリッツアーを弾いていて、彼の笑い声も収録されている。 地元の薬局で再会した、チェリスト、ジェーン・スカーパントーニ(ラウンジ・リザーズ、ルー・リード、ルーファス・ウェインライトの諸作に参加)も「ランブル」でアイダと共演し、 このアルバムに参加している。アイダの古くからの友人、タラ・ジェーン・オニールはギター、ドラムそしてアルバムのアートワークで参加。 プロデュース・ミキシングはヒズ・ネイム・イズ・アライヴのウォーン・ディフィーヴァーとアイダ。 アイダの盟友であるウォーンとレヴォンのスタジオのエンジニア・ジャスティンによる録音・ミキシングは60年代終わりから70年代初頭にかけてジョー・ボイドが 制作した諸作品を想い起こさせる、空気感を活かした、透明感溢れる音の光彩を感じさせる音作りで見事です。 そしてマスタリングはニューヨーク・スターリングサウンドのグレッグ・カルビ。 ニューヨーク - ウッドストック - デトロイト オレゴンを結ぶ、アメリカのミュージシャンたちの豊かなつながりを伝える作品に仕上がっています。 リチャード&リンダ・トンプソンの1975年発表のアルバム「Pour Down Like Silver」に収録されている、 「For Shame Of Doing Wrong 」をさりげなくカヴァーしていることなどからも彼らのバックグラウンドがうかがえるでしょう。


